蔵のリモデル

昭和初期の蔵(物置)の住居へのリモデル


  ご子息の結婚を機に、昭和初期に御施主さんの祖父にあたる方が建てた、
蔵(物置)を住居に改装する大規模リモデルをしました。


 


●この作品の特長●


       ・蔵という建物の良さを生かすためにデザインした、和風が感じられる外装。

       ・既存の構造体を生かした内装の仕上げ。
● 設 計 ●

加瀬建築設計事務所

● 基本データ ●

建築面積 約14.65坪   延床面積 約23.3坪

● 間取り ●

LDK・洗面所・浴室・トイレ・寝室・クローゼット
●竣工前後比較写真●
リモデル前
 
リモデル後


 

 リモデル前は、屋根は瓦葺き、外壁は土壁に
 漆喰塗り+波子トタン貼りでした。


  リモデル後は、屋根は耐震性を考慮してガルバ
 リウム鋼板平葺き、外壁は窯業系サイディングで
 仕上げました。 玄関部分のみ増築しています。
  この家が出来てから訪れたある方が、「以前ど
 んな
建物があったっけ?記憶にないなぁ。」と言っ
 ていました。(笑)





 まだ荷物の残っている内部の様子です。





 1階はLDKを中心とした間取りです。        
  天井高さが低いため、既存の梁を洗って、見せ
 る仕上げとしています。一般的には低いと思われ
  がちですが、主に掘りごたつに座って生活します
 ので、低さはほとんど気になりません。
 むしろちょうど良い高さとも言えます。
  キッチン前の窓は今回設置した物です。




  もとは穀物庫や農作業用の道具、自転車など
 が入っていた蔵でした。



 LDK奥から玄関方向を見た写真です。
  左側にある窓は既存の窓を利用した窓で、
 右側の窓は今回設置した物です。

 真ん中の窓は引き違いですが、構造を大きく
 変えないために、柱を残して設置しています。




 2階の写真です。 
 施主様が以前、部屋として使っていました。
 畳が敷いてありましたが撤去しています。


   2階の梁は、虫食いが多かったので施主さん
 のご希望で梁型で囲いました。
  ただ囲うだけではつまらないので、茶系のビニ
 ールクロスで仕上げました。
 床の下地材には厚手の合板を貼ることで、水平
 面剛性を高めています。
  



 
●竣工写真●
     


 



 昼間のLDKの写真です。
  真っ暗だった1階も、大きな掃き出しの窓など
 を設置したことで明るい空間に変わりました。

 
 LDKの天井を見上げた写真です。
  埃まみれで灰色になっていた梁も、綺麗になり
 ました。
  
照明器具は低い天井を考慮して、梁付けや埋
 め込みにする事ですっきりさせています。



 



  リモデル前は急な簡易階段しかありませんで
 した。  階段を移設するにあたり、2階梁の開
 口部長さが足りなかったため、少し急な階段で
 すが施主様と相談して快適性よりも構造を優先
 させていただきました。


   
 梁型や屋根野地面を生かした仕上げはムードの
 ある空間になっています。

 

 昼間の2階です。
 奥にはトイレとクローゼットを備えています。

 
  施主さんが玄関脇の花壇に、役目を終えた
 前の屋根の鬼瓦を使って木を植えました。
  屋根の上で家を守っていた鬼瓦は、玄関脇
 でこの家を守ってくれることでしょう。

解体作業に入ると、見えにくい部分へ雨が入ったために、腐りかけていた部分や、傾きが大きかったりして
修正に手間取るなど、大変なことも多かったのですが、施主様にご満足いただけて、とても嬉しく思います。